第446回CBI学会講演会のご案内

薬物動態談話会
会員の皆様

平素より薬物動態談話会の活動にご協力いただき御礼申し上げます。
CBI学会事務局様より、杉山会長が世話人及び講師を務められる
第446回CBI学会講演会開催のご案内をいただきましたので
会員の皆様に情報を共有させていただきます。

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第446回CBI学会講演会
「In vitro-in vivo extrapolation (IVIVE)の成功への鍵:bestなin vitro実験系・評価法の確立へ向けて」

開催趣旨:
創薬の前臨床段階において、医薬品の体内動態や薬効/毒性発現プロファイルの最適化を図るうえで、in vitro実験データに基づくin vivo個体レベルの薬物の挙動を定量的に予測することは、重要な課題の一つとなっている。
それだけに、これまでにも数多くのin vitro-in vivo extrapolation (IVIVE)に資する研究がなされており、in vitro実験系の構築や実験結果の適切な外挿法の開発など様々な観点での研究が進められてきた。
その中で分かってきたこととして、IVIVEを実現する上で完璧にin vivoでの事象を再現可能なin vitro実験系は存在せず、各実験系の長所/短所をよく理解した上で、時には複数の実験系を併用する必要性があること、またIVIVEを達成するために、完璧でないin vitro実験の結果と個体レベルでの分子の機能を表現するパラメータを適切に繋ぐための方法論の開発もまた必須であることが見えてきている。
本講演会では、”古くて新しい”IVIVEのサイエンスの現状と更なる課題について、研究領域ごとで最先端の研究を様々な立場から展開されている先生方をお招きし、参加者も巻き込んだ忌憚なき意見交換をすることで、本当の意味で創薬を支援できる技術開発のニーズや課題の掘り起こしと解決に向けた方策を探っていきたいと考えている。

日時:    2023年6月14日(水)13:00-17:50
場所:    オンライン配信(Zoomウェビナー使用)
世話人:杉山 雄一(城西国際大学薬学部)、前田 和哉(北里大学薬学部)

プログラム:
1. 13:00 – 13:10 はじめに
前田 和哉(北里大学薬学部)

2. 13:10 – 13:50
「ヒト/動物消化管crypt由来分化細胞を用いた消化管吸収・消化器毒性の予測 ~今、できること、できないこと~」
前田 和哉(北里大学薬学部)

3. 13:50 – 14:30
「肝クリアランスの予測:発現系、肝細胞、オルガネラ分画を用いたin vitro
実験結果より予測する(RAF,REFによる予測法も含む)」
杉山 雄一(城西国際大学薬学部)

4. 14:30 – 15:10
「ヒト初代近位尿細管上皮細胞を用いた薬物の腎動態、腎毒性の評価 ~期待と課題~」
石黒 直樹(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)

<15:10 – 15:30 休憩>

5. 15:30 – 16:10
「異体質性肝障害リスク予測精度の改善を目指したin vitro細胞培養法・評価法の最適化」
伊藤 晃成(千葉大学大学院薬学研究院)

6. 16:10 – 16:50
「テルミサルタンの非線形体内動態にはTMDDが関わっているのか?」
土谷 聡耀(上海科技大学)

7. 16:50 – 17:50
総合討論

講演会参加費:
CBI学会法人会員:無料
CBI学会個人会員A:無料
CBI学会個人会員B:¥3,000
CBI学会学生会員:無料
非会員(一般):¥10,000
非会員(学生):¥1,000

申込方法:
https://m4.members-support.jp/CBI/
よりお申し込みください。

https://cbi-society.org/home/documents/seminar/2021to24/20230614.html

情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局

2023.04.20.