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2014

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06

「モデリング&シミュレーション 第2回公開セミナー」のお知らせ

前略: 
 
  皆様にはお変わりなくお過ごしのことと思います。本日はモデリング&シミュレーションの第2回公開セミナー(無料)の案内をさせて頂きます。

 私が東大に居る頃から10年以上続けている“PKPDセミナー”と呼んでいるセミナーがあります。アカデミアから4-5名、企業から約25名程度で、総計30名のものが、月に一度集まり、18:30-22:00に行っているセミナーです。論文情報や、その他データベースなどをもとに情報を集め、数理モデルを基盤にした解析を行い、最終的には論文化を目標とし、企業参加者、アカデミア参加者ともに相互ブラッシュアップを目指したセミナーです。 企業参加者は、薬物動態研究に関わるもの、臨床開発に関わるものがほとんどです。杉山がほぼ全員の参加者に研究課題を出して、数ヶ月に一度、その成果を発表するということを継続して行ってきました。既にこのセミナーから多くの論文が発表されています。動態学会などでも、本セミナーのロゴをつけた発表をご記憶の方もいらっしゃると思います。
 
 これまでは非公開で行ってきましたが、その成果の一部を、年に2回、公開発表しようということになりました。 2013年9月3日に第一回公開セミナーを行いました。
今回、2014年の6月4日(水)に第2回の公開セミナーを実施しますので、ご案内致します。参加は無料ですが、セミナー後の懇親会は山上会館にて行いますが、そちらに是非ともご参加下さり交流して頂ければと思います。懇親会は有料(3000円)となります。

近年、米国FDAが中心となり、生理学的薬物速度論モデル(PBPK model)などの数理モデルによる薬物動態予測を、臨床試験の必要性の判断、投与量の設定に活かそうという動きがあります。PBPK modelは、薬物間相互作用の予測、老齢者、小児、腎障害時、肝障害時、における薬物動態・薬効 などの予測にも適用されようとしています。本領域の進歩とともに研究生活を送ってきた私にとっても、予想をはるかに超える発展です。

本領域の最先端をご理解頂くためにも、どうかご参加下さいますようにお願いします。
先着順、会場のキャパシティまで受け付けたいと思います。

                            2014年3月7日
杉山 雄一
理化学研究所 イノベーション推進センター

草々

第2回PKPD公開セミナー

第2回PKPD公開セミナー申込用紙

2014

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第351回CBI学会研究講演会のお知らせ

第351回CBI学会研究講演会のお知らせ

「三極の薬物相互作用ガイドラインを踏まえた薬物相互作用の予測の現状と将来展望」

開催趣旨:臨床現場では治療目的を達成するために複数の薬物が投与される場合
が多いが、これらの併用薬物間の相互作用により、薬効の減弱、副作用 の発現
につながる場合がある。したがって、薬物相互作用の有無、そしてその程度を医
薬品開発段階で評価し、適切に注意喚起、情報提供した上で上市 することが重
要である。また薬物相互作用にかかわらず、飲食物やサプリメントとの相互作用
が生じる場合もある。しかしながら、医薬品の開発段階で 併用される可能性の
ある全ての医薬品、飲食物及びサプリメントとの相互作用を検討するための臨床
試験を実施して、併用時の有効性及び安全性を評価 することは現実的ではない
ことから、いかに正確に薬物相互作用の有無及びその程度を予測するかが重要と
なってくる。
2012年2月にFDAより薬物相互作用のドラフトガイダンス、2012年6月にEMAより薬
物相互作用ガイドラインが発出され、2014年には 本邦でも「薬物相互作用の検
討方法について」(平成13年6月4日、医薬審発第813号)の改訂版が発出される
予定である。本シンポジウムでは、 日米欧の薬物相互作用ガイドラインも踏ま
えて、産官学それぞれの立場から薬物相互作用の予測についてご講演頂き、予測
の現状の理解を深め、将来展 望について議論する。

日時: 2014年6月19日(木)10:00-17:50
場所: 東京大学弥生講堂一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内)
世話人:杉山 雄一(理化学研究所)、佐藤 正延(医薬品医療機器総合機構)

プログラム
1. 10:00~10:45
薬物相互作用の予測についての総論 -Dynamic modelを中心として-
杉山 雄一(理化学研究所)

2. 10:45~11:30
薬物相互作用ガイドライン改訂における新規性およびモデリングの利用
樋坂 章博(東京大学医学部附属病院薬剤部)

3. 11:30~12:00
代謝酵素の関わる薬物相互作用の予測 
伊藤 清美(武蔵野大学薬学部)

4. 12:00~12:30
トランスポーターが関与する複雑な薬物相互作用の予測
前田 和哉(東京大学大学院薬学系研究科)

休憩 12:30~13:20

5. 13:20~13:50
内因性化合物の変動に基づいた薬物相互作用の定量的評価
杉山 雄一(理化学研究所)

6. 13:50~14:15
Basic/Staticモデルによる薬物相互作用予測の正確性について
岩坪 隆史(日本製薬工業協会/アステラス製薬株式会社)

7. 14:15~14:40
OATP1B1を介した薬物相互作用の予測 
-in vitro阻害試験に適したプローブ基質とは?
野崎 芳胤 (エーザイ株式会社)

8. 14:40~15:05
薬物相互作用予測への取り組み
奥平 典子(第一三共株式会社)

9. 15:05~15:30
P-gpを介した薬物相互作用予測
-in vitroから算出される阻害定数のばらつきについて-
石黒 直樹(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)

休憩 15:30~15:50

10. 15:50~16:20
医療用医薬品添付文書への薬物相互作用の記載について
永井 尚美(医薬品医療機器総合機構)

11. 16:20~16:50
薬物相互作用ガイドラインの運用について
佐藤 正延(医薬品医療機器総合機構)

12. 16:50~17:50
総合討論

13.18:00~20:00
懇親会

講演会参加費:
CBI学会法人会員:無料
CBI学会個人会員:無料     ビジター(一般): \10,000
CBI学会学生会員:無料     ビジター(学生): \1,000
出席を希望される方は、CBIのホームページよりお申込みください。
(4月より受付を開始します)
http://cbi-society.org/home/documents/seminar/2013to16/20140619.html

連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付 E-mail:seminar@cbi-society.org
〒226-8502神奈川県横浜市緑区長津田町4259 J3-25
東京工業大学大学院 小長谷研究室内
Tel: 045-924-5654  Fax: 045-924-5684 
http://cbi-society.org/

2014

01

08

RIKEN 3rd Symposium of Sugiyama Laboratory開催のご案内

動態談話会会員の皆さま

RIKEN 3rd Symposium of Sugiyama Laboratory開催のご案内

日頃は大変お世話になっております。

さて、独立行政法人理化学研究所イノベーション推進センター杉山特別研究室では、2月7日(金)に千代田区日比谷コンベンションホールに於いて、RIKEN 3rd Symposium of Sugiyama Laboratory「リバーストランスレーショナルリサーチ(rTR)手法を創薬に活かす」の主題でを開催いたします。

臨床現場で問題になっているメカニズムの不明な現象があります。さらには、薬物間相互作用、遺伝子多型の影響などについては、他の医薬品で生じた臨床知見があれば、それを別の医薬品にモデリング&シミュレーション(M&S)の手法により補外することも可能になってきております。

このM&Sの手法は、米国FDAを始めとする規制側も取り入れられ始めています。

臨床上で得られた重要な事象について、非臨床研究(in vitro, 動物実験)に戻り、メカニズムの解明をすることができれば、新しい治療法の開発や、副作用を未然に防ぐこともできるようになると思われます。こうした研究のアプローチは、リバーストランスレーショナルリサーチ(rTR)と呼ぶことができ、今後の研究の取り組み方であると考えられています。

本シンポジウムにおいては、臨床事象をもとに非臨床試験による機構解明を経て、創薬、新しい治療法・使用法に繋げるrTRについて議論したいと考えております。

是非とも多くの皆さまに参加賜りたくご案内させていただきます。参加費は無料ですが、事前参加登録が必要になります。HP( http://www.sugiyamalab.com/シンポジウム/)より参加登録ができます。

何かご不明な点は下記事務局宛に遠慮なくお尋ねください。

 

第3回 杉山特別研究室(理研)公開シンポジウム 

日時:2014年2月7日(金) 13:10-18:05(終了後 意見交換会)

場所;日比谷図書文化館日比谷コンベンションホール

主題:リバーストランスレーショナルリサーチ(rTR)手法を創薬に活かす

参加費:シンポジウム無料、意見交換会5,000円

問い合わせ先: Email: info[at]riken-sugiyama.jp

Tel: 045-5061816 Fax: 045-506-1800

独立行政法人理化学研究所

イノベーション推進センター

特別招聘研究員 杉山雄一

PS:詳細は添付のプログラムをご参照ください。

杉山雄一

 

3rd RIKEN Open Symposium (広報用チラシs)

2013

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ISSXでの杉山会長の受賞記事