第351回CBI学会研究講演会のお知らせ
第351回CBI学会研究講演会のお知らせ
「三極の薬物相互作用ガイドラインを踏まえた薬物相互作用の予測の現状と将来展望」
開催趣旨:臨床現場では治療目的を達成するために複数の薬物が投与される場合
が多いが、これらの併用薬物間の相互作用により、薬効の減弱、副作用 の発現
につながる場合がある。したがって、薬物相互作用の有無、そしてその程度を医
薬品開発段階で評価し、適切に注意喚起、情報提供した上で上市 することが重
要である。また薬物相互作用にかかわらず、飲食物やサプリメントとの相互作用
が生じる場合もある。しかしながら、医薬品の開発段階で 併用される可能性の
ある全ての医薬品、飲食物及びサプリメントとの相互作用を検討するための臨床
試験を実施して、併用時の有効性及び安全性を評価 することは現実的ではない
ことから、いかに正確に薬物相互作用の有無及びその程度を予測するかが重要と
なってくる。
2012年2月にFDAより薬物相互作用のドラフトガイダンス、2012年6月にEMAより薬
物相互作用ガイドラインが発出され、2014年には 本邦でも「薬物相互作用の検
討方法について」(平成13年6月4日、医薬審発第813号)の改訂版が発出される
予定である。本シンポジウムでは、 日米欧の薬物相互作用ガイドラインも踏ま
えて、産官学それぞれの立場から薬物相互作用の予測についてご講演頂き、予測
の現状の理解を深め、将来展 望について議論する。
日時: 2014年6月19日(木)10:00-17:50
場所: 東京大学弥生講堂一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内)
世話人:杉山 雄一(理化学研究所)、佐藤 正延(医薬品医療機器総合機構)
プログラム
1. 10:00~10:45
薬物相互作用の予測についての総論 -Dynamic modelを中心として-
杉山 雄一(理化学研究所)
2. 10:45~11:30
薬物相互作用ガイドライン改訂における新規性およびモデリングの利用
樋坂 章博(東京大学医学部附属病院薬剤部)
3. 11:30~12:00
代謝酵素の関わる薬物相互作用の予測
伊藤 清美(武蔵野大学薬学部)
4. 12:00~12:30
トランスポーターが関与する複雑な薬物相互作用の予測
前田 和哉(東京大学大学院薬学系研究科)
休憩 12:30~13:20
5. 13:20~13:50
内因性化合物の変動に基づいた薬物相互作用の定量的評価
杉山 雄一(理化学研究所)
6. 13:50~14:15
Basic/Staticモデルによる薬物相互作用予測の正確性について
岩坪 隆史(日本製薬工業協会/アステラス製薬株式会社)
7. 14:15~14:40
OATP1B1を介した薬物相互作用の予測
-in vitro阻害試験に適したプローブ基質とは?
野崎 芳胤 (エーザイ株式会社)
8. 14:40~15:05
薬物相互作用予測への取り組み
奥平 典子(第一三共株式会社)
9. 15:05~15:30
P-gpを介した薬物相互作用予測
-in vitroから算出される阻害定数のばらつきについて-
石黒 直樹(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)
休憩 15:30~15:50
10. 15:50~16:20
医療用医薬品添付文書への薬物相互作用の記載について
永井 尚美(医薬品医療機器総合機構)
11. 16:20~16:50
薬物相互作用ガイドラインの運用について
佐藤 正延(医薬品医療機器総合機構)
12. 16:50~17:50
総合討論
13.18:00~20:00
懇親会
講演会参加費:
CBI学会法人会員:無料
CBI学会個人会員:無料 ビジター(一般): \10,000
CBI学会学生会員:無料 ビジター(学生): \1,000
出席を希望される方は、CBIのホームページよりお申込みください。
(4月より受付を開始します)
http://cbi-society.org/home/documents/seminar/2013to16/20140619.html
連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付 E-mail:seminar@cbi-society.org
〒226-8502神奈川県横浜市緑区長津田町4259 J3-25
東京工業大学大学院 小長谷研究室内
Tel: 045-924-5654 Fax: 045-924-5684
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